三桝屋本店|「蔵の街栃木」にある江戸時代創業の人形専門店

「蔵の街栃木」にある江戸時代創業の人形専門店

羽子板 Q&A

色々な疑問にお答えします。
  • 何で羽子板を御歳暮(おせいぼ)と言うのですか?

    暮に差上げる贈答品の総称を御歳暮と言います。これはお子様に対する御歳暮なのです。

  • 誰にあげるのですか?

    その年に生まれた赤ちゃんに贈ります。御七夜が済めば差上げます。
    昔の風習では御歳暮が済まないとお節句はしないのが通常でした。今でもこれを守っている家もありますが、最近はその時期が来た順に行う家が多くなっています。

  • 何で羽子板を飾るのですか?

    お子様の魔除けとして、健やかに育って欲しいという願いを込めて飾ります。

  • 何で魔除けになるの?

    羽子板(破扱板-悪い物を扱き落とす板)はその羽根をトンボに見立てて高く突く事により虫を除ける小正月(左義長)の行事に用いられて来ました。

  • しかし、それでは雛人形と同じような意味ではないのでしょうか?

    私たちの祖先は苦しい生活の中から意味のないような行事をしていた訳ではありません。それは羽子板の本当の意味を知っていたからです。

  • 本当の意味って何ですか?

    それは運命共同体としての一族の繁栄を願って相互扶助のため、生まれた子供を正式な一族(跡取り)と認めた印として贈ったのです。それには一人前になるまでみんなで面倒を見るという裏の意味がこめられています。

  • 昔、御歳暮に掛け軸を贈っていたそうですがどう言う意味ですか?

    掛け軸を巻いた姿が矢に似ている事から破魔矢と言って男の子には武者絵、女の子には美人画の描かれた掛け軸を贈りましたがこれはあくまでも略式で現在は廃れた風習です。

  • 何時頃からこんな風習が始まったのですか?

    羽子板は平安時代末期頃からありましたが、このような意味では商人が力を持ち出した江戸時代初期の頃からです。

  • こんな事は日本だけの行事なのですか?

    お節句は中国の五節句の考え方が日本の風習とドッキングした行事ですが、羽子板は日本独特の風習です。

  • だれが買うものですか?

    昔は親戚や隣近所まで持ってきました。御歳暮を持ってこない事は今後付合いをしないと言う事を意味していました。
    現在は親元と親しい親戚が持って行きます。

  • 何時頃買ったら良いのですか?

    本来はお正月に飾るものですからそれに間に合えば良いのですが、通常親元は早めに(11月から12月初旬)、親戚は11月下旬から12月が普通です。但し12月31日は一夜飾りといって葬儀と同じで縁起が悪いとされています。

  • 値段はどのくらいのを買ったら良いのですか?

    親元は親戚の3倍ぐらいが現在の相場です。親戚が1~3萬円ぐらいだと親元は3~9萬円になります。
    当店で一番売れているのは親元で3~6萬円。親戚で1~3萬円です。

  • のし紙には何と書いたらいいの?

    のし紙には上部に御歳暮、下部には贈主の名前を書きます。
    お祝いと書くと先様がお返しをしないと片祝いと言って縁起が悪い事とされています。

  • 頂いたらお返しはどうしよう?

    御歳暮にお返しは必要ありません。皆様の一族を盛り立てようとする心に対するお返しは、そのお子様を立派に育てる事です。
    但し業者等から届いた場合は必ず早めにお礼の電話をしましょう。

  • 何処に飾ったら良いの?

    基本は床の間です。しかし床の間は家の奥で皆様に見てもらえないので、最初は皆様に見てもらえる所に飾って正月前に床の間に移すのも良いでしょう。
    また幾つか頂いた時はその中の一つをお子様の寝ている部屋(別居の場合はアパート等)に飾るのも魔除けになって良いと思います。

  • 何時まで飾るのですか?

    初めて頂いた年はその日から、次の年からは正月の準備を始める最初の時に飾り付けをします。
    仕舞うのは1月15日(小正月)を過ぎたら片付けましょう。

  • 何年まで飾るのですか?

    羽子板の意味からその子が一人前(昔は元服まで、現在は中学二年の立志式)まで飾ります。
    魔除けの飾り物や季節の装飾としてそれ以降飾っても構いません。

  • 飾ったら何をするの?

    お子様が大きくなったら羽子板の前で対話をしましょう。あなたが如何に期待されてこの世に生まれて来たか、あなたが何を成すべきかを!
    女のお子様はお正月に着物でも着たら羽子板をケースから取り出して、手に持って写真を撮って下さい。その時は羽子板で体を擦ると魔除けになります。

  • 地方によって飾り方は違うのですか?

    羽子板は全国共通ですが、場所によっては飾りマリを飾る地方が御座います。羽子板ケースに飾りマリが付いているのはその為です。また、初正月の風習のない地方もございます。

  • 地方によって風習は違うのですか?

    お歳暮(初正月)の風習は地域によって重視する所とあまり行わない所があり、地域によってかなり違います。わからない時は先方か近隣の業者に聞くのが恥をかかない秘訣です。

  • 羽子板ついて疑問がありましたら遠慮なくお尋ねください。
    TEL 0282-22-0707
    FAX 0282-22-0755

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