1日
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昔から「釜蓋1日」といってこの日に地獄の釜の蓋が開くと言われています。迷わず帰ってきての願いを込めてこの日に軒提灯を吊るします。 |
7日 | 新盆の家ではこの日ぐらいの盆棚を飾りつけします。 |
13日 | 盆棚を飾りつけます。 できれば家族そろってお墓参りに行きます。(迎え提灯、線香、水の子、牛馬、生花を持って行きます) お寺からお迎え提灯にお明かりを頂いて帰り、その火で玄関で迎え火を焚き、盆棚のお灯明にお明かりを移します。 この日の夕食から盆棚に食事を供えます。(盆踊りや施餓鬼、念仏をやる地域もあります。) |
14日 15日 |
朝、昼、夕の三食、新たに調理した食事を盆棚にお供えします。 親戚や親しくしていたお宅の盆棚にお参りに行きます。(盆踊りや施餓鬼、念仏をやる地域もあります。) |
16日 | 朝、昼のニ食、新たに調理した食事を盆棚にお供えします。この日の昼食は早めに下げ食器を洗わずお茶を供えます。 マコモを舟の様に丸めてその中に水の子、牛馬、盆花を入れて流します。(流し方は地域によって違います) その後お墓に参りお墓のお供え物等を片付けます。 自宅の盆棚や提灯を片付けます。 暗くなったら送り火を焚いてすべての行事を終了します。 |
通常は13日の朝に作りますが新盆の家ではもっと早く1日から7日の間に作ります。特に新盆の家では軒提灯だけでも早めに提げたいものです。
新盆の精霊棚(盆棚、先祖棚とも言います)は、仏壇を利用せずに、座敷に飾り、祖先の霊をお迎えする特別な祭壇です。通常は仏壇の前に略式に飾るお宅が多いようです。
仏前に供える清浄な水のことを閼伽水と言います。どんぶり等に水を入れてお供えします。
ナスとキュウリに麻柄で足の部分を刺して作ります。最近はマコモで作られた物も市販されています。ご先祖さまの霊がこれに乗って帰って来ると言われています。来る時は馬に乗って早く着くように。帰る特は牛に乗ってゆっくり帰るようにと言われています。
蓮の葉の上にさいの目に切ったナスとキュウリと洗米(お米を洗った物)を混ぜてお供えします。これにミソハギを束ねたもので水を掛けて拝みます。これをお墓と盆棚の両方にお供えします。
精霊棚はオガラ(麻柄)や青竹で棚の四方、または前面に柱を立て、その上の部分を草縄やオガラで結び、そこに酸漿(ホオズキ)、わかめ、素麺(そうめん)を吊るします。棚の上には畳表か白い布を掛けます。その上にマコモで織った盆ゴザを敷きます。
飾るものは?
☆仏具 位牌 ローソク 線香 リン その他
☆お供え物 生花 菓子 季節の果物野菜
☆お盆独特のもの 牛・馬 水の子 閼伽水 盆花
造花の蓮の花を飾ります。仏様の多い家では花の数の多いものを飾ります。この花は一年間仏壇に飾り次の年のお盆にマコモの船と共に流します。マコモを丸めて船にするのは、先祖のいる世界が海の彼方である西方浄土であるという考えに基づいたものです。
お盆の提灯は葬儀の提灯(間に合せ)と違いこれから何年も飾ります。
提灯の数が多いほど、また立派なほど故人への思いを表すとされるため、ご親族や親しかった方々がお供えします。
家紋は付けても付けなくても構いません。また一対で差し上げなくても失礼にはあたりませんが、写真の様に対で飾った方がりっぱです。
この提灯は外から見える場所に吊るす提灯です。ご先祖さまが迷わずに帰ってきてほしいという願いを込めてお盆の月になったら早々に吊るします。
また関西風に門提灯を使う所もあります。
お墓からお明かりを持って帰る時に使います。家紋入りの弓張提灯かこんばん提灯を使用します。また子供用に八天丸や六寸ギフ(ホウズキちょうちん)を使います。
ミソハギ科の多年草。本州、四国、九州の山野の湿地に群生し、人家でも裁培される。高さ約一メートル。葉は披針形で柄はほとんどなく対生。初夏、梢上の葉腋に淡紅色の六弁花が群がって咲く。盆に仏前に供える。漢方では千屈菜と呼び下痢止めに用いる。和名は「禊萩(みそぎはぎ)」の略で、「溝萩」は誤用という。漢名、千屈菜。精霊花(しょうりょうばな)。
ナス科の多年草。各地に野生するが、ふつう人家に栽培される。高さ四〇~九〇センチメートル。根茎がある。葉には長柄があり葉身は卵状楕円形で縁に大きな鋸歯がある。長さ五~一二センチメートル。初夏、先が浅く五裂したさかずき形の小さな花が下向きに咲く。花は淡黄白色で中心部は緑色。果実は球形で袋状の萼(がく)に包まれて赤く熟す。種子を除いた果実の皮を口にふくんでならして遊ぶ。根は鎮咳・利尿薬に使う。観賞用に栽培される。漢名、酸漿。かがち。あかがち。ぬかずき。《季・秋》
イネ科の大形多年草。各地の水辺に生える。高さ一~二メートル。地下茎は太く横にはう。葉は線形で長さ〇・五~一メートル。秋、茎頂に円錐形の大きな花穂を伸ばし、上部に淡緑色で芒(のぎ)のある雌小穂を、下部に赤紫色で披針形の雄小穂をつける。黒穂病にかかった幼苗をこもづのといい、食用にし、また油を加えて眉墨をつくる。葉でむしろを編み、ちまきを巻く。漢名、菰。かつみ。はなかつみ。こも。ふししば。まこもぐさ。《季・夏》